私はマルタ及びニュージーランドにて語学学校に通いました。
学校を決めるまではとても悩み、エージェントにも何回も相談しました。
しかし実際に通ってみると、
「こんなことが嫌だった」とか、
「ここは本当によかった!」とか、
色々と考えさせられることがありました。
今回はそれらを書いていきたいと思います。
どんな学校が良かったか
まず、結論から申しますと…
それでは順に説明していきます。
目次
アットホームな雰囲気の学校(できれば大手でない)が良かった!
個人経営の学校は規模が小さいため、生徒数もスタッフ数も少ないです。
そのため、職員室には顔馴染みの事務員さんがいますし、
先生たちとも仲良くなりやすい環境でした。
廊下ですれ違えば、皆さんニコニコ話かけて来てくれました。
仲間外れになるようなことはありません。
休憩時間には先生もテラスで一緒にコーヒータイムを過ごすこともありましたし、
土日や放課後に(プライベートで)先生も混じって観光地を巡ったりしている仲間もいました。
帰国が近くなると、先生が食事やバーに誘ってくれたり、
帰国してからもSNSで繋がっていたり、本当に暖かい繋がりに助けられました。
とにかくフレンドリーです。
一方、大手の学校は生徒数が多く、スタッフたちも生徒の名前など覚えきれるわけがありませんので、
基本的には話しかけてくれるようなことはありませんでした。
用事のある生徒を次々捌いていく印象です。(対応はさすが大手ですので、きっちりしています。)
先生達も、たくさんの生徒を相手にしており、書かなければならない書類も多い様子で、余裕のない印象でした。
授業が終わると忙しそうに職員室へと消えていきます。
また、生徒数がとにかく多いため、飲食スペースはすぐに満員になってしまいます。
くつろげる場所がなく、席をとるのも緊張してしまい、
「早く帰りたい」という気持ちにすらなってしまいました。
色んな国の生徒が集まる学校が良かった!(特に日本と離れた国々の人たち)
マルタの語学学校と、ニュージーランドの語学学校での生徒の国籍を振り返ってみました。
生徒;イタリア・ロシア・ウクライナ・スイス・ドイツ・リビア・トルコ・ブラジル・コロンビア・タイ・日本
スタッフ;マルタ・コロンビア・(日本;たまたまインターンの方がいて、とても助けてくれました)
生徒;中国・韓国・日本・フランス・コロンビア
スタッフ;中国・(日本;他校との掛け持ちのため不在)
もしあなたがたくさんの国に友達を作りたいのなら、迷わずマルタをおすすめします。
日本人は中学(今は小学校?)からアメリカ英語を習い始めますが、
発音が悪く、話すことがほとんどできない、
といった特徴がありますよね。
イギリス人の先生は
「筆記テストがピカイチだけど会話ができないのは韓国と日本だね。」
と言っていました。
(特に最近の韓国人は日本人よりも筆記テストが優秀なのだそうです。)
かと思えば、イタリア人はイタリアなまりの英語をイタリア語を混ぜながらガンガン喋って来ます。
「英語はダメなのよねー!イタリア語はフランス語と似てるから、フランス語の方がまだマシ!」
とか言いながらも身振り手振りしながらとにかく英語を話します。
たまに静かになり、どうしたかと思ったら
「…know…knew……known…」
と、動詞の変化について確認していたことがありました。
「あぁ、唱えて覚えるの、日本だけじゃないんだなぁ」となんだかほっこりした気持ちになりました。
このように、各国の生徒が皆それぞれ英語を学んできたバックグラウンドが違います。
そもそもの母国語が英語と類縁関係であったりする、例えばドイツやスイスの人たちはネイティブ並みに英語が上手です。
彼らに話しかけたり、また、彼らともっと仲良くなるために、
学校の宿題とは別にフレーズを覚えたり、
覚えたフレーズを実際に使ってみるといった楽しさを経験することができました。
また、今まで知らなかった各国の外交関係など垣間見ることもできました。
私は仲良くなったロシア人がいたのですが、後にウクライナ人の生徒が入学して来ました。
彼らはロシア語で会話をしていました。
「ウクライナ人はロシア語を話せるの?」と尋ねると、
「僕たちは、概ね言語が通じ合うよ」とのこと。
(現在、ウクライナでは政府や街中、教育機関ではウクライナ語のみ使用するようになっているのだとか。
しかし一般家庭ではロシア語を使うことも多く、こういった事情から彼らは会話ができたのだと後から思いました。)
ある日、ロシアの友人は「僕はね、ウクライナ人が好きだよ。
でもね、彼らはロシアのことをあまり好きじゃないんだ。悲しいことなんだけど。」
と呟いていました。
私は、ウクライナは旧ロシア、このくらいの認知しかしていなかったため、
彼らの抱える外交問題・国民感情など「もっと知りたい、知るべきだ」
と、とても考えさせられる経験となりました。
他にも、トルコから来ていた女性は
「トルコでの女性の地位を上げたい。政治を勉強しているけれど、活躍するためにはもっと英語が必要!」
との思いで来られていました。
また、内戦状態のリビア(北アフリカでマルタから近いため各クラスに数名はいました)から来ている人たちもいました。
彼らは「…最近は(治安状態が)本当にヤバい。」と話していました。
内戦状態であっても留学できる富裕層の方々との出会いでした。
このように、様々な国の、様々な知り合いができ、授業以外でも得るものが大きいので、ぜひ、マルタをお勧めします。