【震災・テロ】クライストチャーチに残る爪痕①【長引く復興】

こんにちは、きのこです。

 

皆さんはニュージーランドで起きた大地震を覚えていますか?

 

モスクが襲われた銃乱射事件があったことを覚えていますか?

 

どちらもニュージーランドの南島に位置する大都市、

 

クライストチャーチでの惨事です。

 

今回は、昨年現地を訪れた時の様子をご紹介したいと思います。

 

2011年カンタベリー地震

概要

2011年2月22日12時51分

 

クライストチャーチ近郊のリトルトン付近にて

 

マグニチュード6.1の地震が発生しました。

 

特に甚大な被害を受けた都市はクライストチャーチでした。

 

この地震にはいくつもの名称があり、

 

「クライストチャーチ地震」

「リトルトン地震」

「ニュージーランド地震」

 

などと呼ばれています。

 

この大地震の余震は2000回以上

 

185人死亡

300人以上が負傷

200人以上が行方不明

 

犠牲者185人の出身地は、

 

ニュージーランド97人

日本28人

中国23人

フィリピン9人

タイ6人

イスラエル3人

韓国2人

カナダ・アイルランド・マレーシア・ルーマニア、

セルビア・台湾・トルコ・アメリカ

がそれぞれ1人、

 

身元が特定できなかった方々が8人でした。

 

日本人犠牲者数は外国人の中で最多でした。

 

 

この地震では、

 

地元テレビ局カンタベリーテレビ(CTV)の所有する商業ビル、

 

CTVビルが倒壊して出火。

 

これによる犠牲者は115名にも上りました。

 

 

ビルの4階のテナントには語学学校が入っており、

 

このため日本人も含めた外国人の被害者が多かったのです。

 

 

ニュージーランドは留学先として日本人にも人気があります。

 

治安の良さ、時差の少なさ、自然の豊かさ。

 

亡くなられた学生の方々もきっと、

 

ニュージーランドの素晴らしさに思いを馳せ、

 

たくさん調べ、一生懸命準備をし、

 

英語の勉強を頑張りに来ていたのだと思います。

 

 

ちょうどお昼休みの時間帯。

 

多くの留学生が休憩をしていました。

 

まさかそのランチが一生で最後の食事になるなんて、

 

夢にも思っていなかったと思います。

 

 

後にこのビルは、

 

「構造上の欠陥があり、倒壊の原因は不適切な設計と施工にあった」

 

と発表されています。

 

2010年9月に別の地震が起こった際に調査が行われていたようですが、

 

これは国の指針に反して建築技師が関わっていなかったことが明らかになっています。

 

チェック体制が崩壊しています。

 

酷すぎます。

 

ご遺族の怒りや悲しみを思うと胸が張り裂けそうです。

 

ビル倒壊現場

地震以降使用されていない商業ビルが立ち並ぶ一角に、

 

小さな広場がありました。

 

2018年に公園として整備されたビル倒壊跡地です。

 

↓この周囲は静けさと物悲しさが入り混じり、人気もまばら。

 

 

↓「この特別な場所へお入りください」

この場所で何が起こったかが書いてあります。

 

 

↓広場の奥へ進むと記念碑がありました。

今でも献花や御供物が絶えません。

 

↓千羽鶴、日本の雑誌を見つけました。

 

↓「めぐちゃんへ」と書かれたアイドル雑誌。

きちんとビニールに入れられ、お手紙も添えられていました。

 

報道や再現ドラマ等で度々お名前が出ていらっしゃいます、

 

日本人犠牲者の1人、堀田めぐみさんへのプレゼントだと推察されます。

 

2020年2月、堀田さんのご両親はこの場所を訪れ慰霊されており、

 

その様子がメディア各社で報道されました。

 

堀田さんのご両親は毎年現地を訪問されており、

 

1年間のご家族の出来事を手紙に書いてお供えされているそうです。

 

地震は自然災害ですが、違法建築となれば人災です。殺人です。

 

こんなことは2度と起きて欲しくない。

 

現地を訪れ強く思いました。

 

犠牲者数と同じ185人分の白い椅子

ビル倒壊現場から交差点を越えてすぐの場所に、

 

衝撃的な風景を見つけました。

椅子、椅子、椅子!

 

どの角度から見ても圧巻です…。

 

掲示板にいくつかの掲示物がありまして、

 

この場所の説明や、大切な方を失くされ悲しみ苦しむ方達へ向けたメッセージなどでした。

 

 

↓この場所だけでなく、世界各地で起こってしまった事件や災害での犠牲者へ向けたアート作品の説明

 

並べられた白い椅子をよく見ると、色々なデザインのものがありますよね。

 

これは亡くなった方々のそれぞれの個性を表現しているのだそうです。

 

 

↓悲しみと、その過程を、優しく語りかけるような文章でした。

この文章のすごくリアルだなと思った所は、

 

大切な人を失くし、少しずつ元気を取り戻していく中で、

 

ある日突然、再び強烈な悲しみや喪失感に襲われる時がやってくるでしょう、というような

 

人が喪失を乗り越えるまでの波が書いてあったことです。

 

最後は穏やかな気持ちになれるように、優しく締め括られています。

 

「あなたの魂の中で、愛する人はあなたの帰りを待っています、いつも。」

 

破壊された大聖堂

こちらはクライストチャーチ大聖堂です。

 

イギリスからの移民たちによって1864年に建設開始、1904年に完成した教会です。

 

年間70万人もの来場者が訪れていたニュージーランドを象徴する大聖堂でした。

 

今でもまだ無残な姿でした。

 

取り壊すか、修復するか、議論が繰り返されてきました。

 

再建には約82億円がかかるため、2012年、教会はは再建を断念、解体を発表しました。

 

しかし複数の団体が重要な建築物だとし、解体を阻止する訴訟を起こしました。

 

そして、再建されることになったそうです。

 

そして再建までの間は、次回にご紹介します仮の大聖堂が使われることになりました。

 

まとめ

今回は、美しくも悲しみの漂うクライストチャーチの様子の第1弾をお届けしました。

 

想像以上にまだまだ復興途中でありました。

 

日本の復興の様子と比べると、とてもスピード感が異なるように感じました。

 

そして、違法建築物への怒り。

 

もうこれに尽きます。

 

地震は災害なので防ぎようがありませんが、

 

違法な建築は防ぐことが絶対にできるはずです!

 

過ちを繰り返さないためにも、白い椅子のアートは残り続けて欲しいです。

 

 

では、次回はクライストチャーチ第2段をお届けしたいと思います。

 

お読み頂き、本当にありがとうございました!

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